こんにちは、歯科衛生士の藤島です。

今回は砂糖について考えてみようと思います。

え゛!砂糖はむし歯の大好物!💕

皆さんは毎日歯磨きをしますよね😄

歯磨きは、歯についたプラーク(歯垢)を落とし、むし歯を防ぐためにとても大切です。

では、そもそもプラーク(歯垢)はどこからやってくるのでしょうか?

プラーク(歯垢)は細菌の塊です。細菌は、お口の中に入ってくる食べ物を餌にしてどんどん増えていきます。🍙

細菌の中でもむし歯の原因菌は増える時に酸を出します。その酸が歯を溶かしてむし歯になってしまうのです。

むし歯にならない為にする歯磨き!でも、歯磨きと同じくらい大事なのが、細菌の餌になる食べ物に気を付ける事です。

食べ物の中でも細菌が好きな栄養成分は「糖質」です。糖質には色々な分類があって、むし歯菌の代表である『ストレプトコッカスミュータンス菌』は「ショ糖」という糖質を好みます。

ショ糖とは、一般的に私たちが「砂糖」と呼んでいるものです。糖質はいくつか分類があり、更に糖質と食物繊維を合わせたものの総称を『炭水化物』というのです。
「甘いものを食べるとむし歯になる」と言いますが、それは「ストレプトコッカスミュータンス菌」が砂糖を好み、結果として酸を発生させて歯を溶かしてしまうからなんですね。

むし歯

食物繊維も砂糖も、大きな分類では『炭水化物』なのです!

キャンディー一日25gケーキ

むし歯の原因となる「ショ糖(砂糖)」。世界保健機関WHOが定めた指針では、一日に摂ることの望ましい摂取上限量は25g!

3gスティクシュガーが約8本分になります。

多いと感じる方もいるかもしれませんが、料理の味付け、食べ物だけでなく飲み物も含めて25gというのは、かなり少ない量。

…ちなみに500mlコーラ1本分で、ショ糖(砂糖)一日分の摂取量に達してしまいます(´・ω・`)

ただ、スティックシュガーならともかく、一日分の飲食の摂取砂糖量は、三食手作りでもしない限りなかなか分からないですよね。

ニコニコ一日の砂糖量を意識するメモ

そこで、気にして欲しいのが、食品についている「栄養品質表示」。

裏側に小さく書かれているので難しく感じると思いますが、見るポイントは「炭水化物」の所です。

先はほどの表でわかると思いますが「炭水化物=食物繊維+糖質」です。

甘いもの、とりわけ甘い飲み物には(例外はあると思いますが)、食物繊維はほぼ含んでいません。

ですので「炭水化物=糖質」になるわけです。

甘味付けに人口甘味料などが使われていなければ、「炭水化物=糖質=ショ糖(砂糖)」となります。

例えばこれはカフェオレの裏側の栄養成分表

むし歯

炭水化物は10.0gとあります。

つまり、このカフェオレは10gのショ糖(砂糖)を含んでいる可能性があるんです!

ちなみにこの表示は1本あたりとされていますが、栄養成分表示には「100mlあたり」「100g」辺りと書いてあるものも多く、その場合はもちろん、実際の容量に換算し直す必要があります。

菓子パンや飲み物、もちろんケーキなどの甘味は、この「炭水化物=ショ糖(砂糖)」の法則がかなり当てはまります。

食品の裏面を見る習慣がつけば、一日分に自分がどれくらいショ糖(砂糖)を摂取しているか、大体把握出来てくるんですね。

むし歯予防の為に、普段の食生活を少し意識するところから始めてみませんか?