こんにちは。
大崎シティデンタルクリニック、歯科医師の山口です。
今回はストレスと歯周病の関係についてお伝えしたいと思います。

歯周病は免疫力が低下すると進行します。
ストレスが免疫系に及ぼす影響の3つの経路を下に記します。
細かく語るとわかりづらくなるため、簡略化してお伝えしようと思います。

1. 視床下部-下垂体-副腎軸経路
ストレッサー(ストレスの元となる刺激)により副腎皮質から糖質コルチコイドが放出されます。糖質コルチコイドは白血球の機能低下等免疫系を抑制します。

2. 自律神経-副腎髄質経路
ストレッサーにより交感神経が強く働くと唾液流出量や性状が変化し、長期的には歯周組織での血流や酸素の低下、嫌気性菌の増加などが生じます。またリンパ球や肝臓にも影響を与え急性期の応答を亢進します。つまり、この経路は免疫系、炎症系を通して歯周病に影響を与えます。

3. 神経ペプチド経路
神経細胞が産生する神経ペブチドは、神経伝達物質として生体を調節しています。ストレッサーにより放出される神経ペプチドは免疫系や骨代謝にも影響し、特にサブスタンスPという物質は歯周病と関連が深いと報告されています。

当院では専門性の高い本格的な歯周治療と、丁寧なブラッシング指導を行っております。
是非定期的にご来院いただき、皆様の口腔と全身の健康状態を良好に保つ一助となれば幸いです。

大崎シティデンタルクリニック  山口