こんにちは!大崎シティデンタルクリニック歯科衛生士の下田です。
前回のブログの『新型コロナウイルスと歯科診療について』の続きの、マスク生活でウイルスは予防出来たとしても、細菌は繁殖している事についてお話ししたいと思います。
マスクをすると息苦しいため、口が開きがちになります。 それにより、口呼吸が引き起こされ口が乾燥する原因となっている可能性があります。
どうして口呼吸がいけないとおもいますか?空気中には、ホコリや細菌、ウイルス、花粉、有害な排気ガスなど体に有害な物が含まれています。 鼻呼吸ではその大部分が自然にろ過されますが、口呼吸では直接喉を通り肺に入っていきます。さらに、口や喉が乾燥しやすく、唾液の分泌が悪くなり、歯や歯茎にも大きな影響があります。 
口や喉の乾燥は ・だ液の分泌が悪くなり、ムシ歯や歯周病になりやすい ・口臭やいびきの原因にもなります 
虫歯や歯周病菌の増殖を招き、さらには風邪やアレルギー、新型コロナウイルスを含めたウイルス全般の感染リスクも高まってしまうのです。
では、口腔内乾燥を防ぐには、どのような方策があると思いますか?
①良く噛むことです。
咀嚼(そしゃく)する回数を増やすことが何よりも大切です。顎を上下に動かすだけでも唾液の分泌が促されるので、食事の際はたくさん噛んで食べることを心がけると良いです。
②こまめな水分補給です。
水を十分にとってください。コーヒーやお茶などに含まれるカフェインは、利尿作用があるために唾液を出しにくくするので、
口の渇きを感じる場合はカフェインは減らして水を多く取るように心がけて下さい。
③唾液腺マッサージを習慣づけることもオススメです。
口内には耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)という唾液の出やすいポイントが3ヵ所あります。これらを刺激することで、唾液の分泌が促されます。
是非皆様やってみて下さい。
また、マスクの表面には大量にウイルスが付着しています。
外出時や帰宅時にマスクを外す際、「必ず」マスクの表面を触れないように注意してください。
表面に付着しているウイルスが手に付き、その手で目や口に触れると感染する恐れがあります。
ここで、マスクの正しい使い方についてお話し致します。
《マスク装着する時》
  1. ゴムひもで固定し、鼻、口、顎を覆う。特に鼻と口の両方を確実に覆うことがポイント。
  2. 鼻の部分を押さえてフィットするよう調節する。
  3. 隙間がないように調整する。
《マスク使用中》
使用中はマスクになるべく触らないようにする。特に、口周りを覆うフィルター部分には触らないよう注意する。触った時はすぐに手を洗う。
《マスク外す時》
  1. ゴムの部分を持ち、上の方に移動させる。
  2. フィルター部分の表面に触らないよう注意して、顔から外し、廃棄する。
  3. すぐに手を洗う。
皆様ぜひやってみて下さい。
 
※マスクの交換のタイミングですが、
厚生労働省は、不織布マスクについて11枚程度の使用を推奨しています。マスクのフィルターにはウィルスが付着している危険性があるので、表面に触れないように外し、ビニール袋に入れて捨てるのが望ましいとされています。装着前後には手洗いをしてウィルスの付着を防いでください。装着時には、マスクの内側(接触面)にウィルスが入らないように注意してください。
スーパーやドラッグストアで市販されている布マスクやウレタンマスクは、マスクが包装されている袋に洗って繰り返し使える回数が明記してあるのが殆どです。
それを目安とするのがおすすめです。
まとめますと、
使い捨ての不織布タイプの場合は1日1枚が目安です。
不織布以外は、購入時の包装に記載されている交換時期の注意事項を必ずお守り下さい。
また、マスクを長時間使用していると雑菌が繁殖します。
吐息によりマスクが湿ってきたり、マスクからニオイを感じたら、お取り替えください。 
大崎シティデンタルクリニック
歯科衛生士下田