こんにちは、歯科医師の伊藤です。
今回は指しゃぶり予防のお話です。

先日知人より「指しゃぶりの相談」がりました。
小学3年生の女の子で学校検診で歯列不正を指摘されて、家族もその前から寝る時に指しゃぶりがやめられないのを気にしていたとのことした。
探した結果、ご紹介するのは指しゃぶり防止の1例にすぎませんが、お困りの方がいらっしゃいましたら御参考まで。

永久歯への生えかわりの時に指しゃぶりが続くと、前突(出っ歯)、開口(前歯が間でも開いたまま)など大人になっても治らない歯列不正を引き起こしやすくなります。

特に開口は前歯上下が指の入る部分が開いたままになり、口蓋(上あご)の真ん中が親指の形に凹んだり、歯列がV字(鳥のくちばし)のようになることがあります。

指しゃぶりは自分でもやめたいのやめれないことも多いです。特に寝る時は自分の意思とは無関係に癖でしゃぶってしまいます。

そんな時予防に活用されるのが「指人形」「指サック」ですが、これは無意識自分ではずせてしまいます。

そこで最近、人気があるのが「バイターストップ」というマニキュアタイプの予防グッズです。
苦い味がするので口に入れるのが嫌になりやめれるようです。眠い時でも塗ってあるので自分で容易に除去できないのです。

指しゃぶり

簡単にできる予防いかがでしょうか?
ただし、歯列不正が治るわけではありません。