こんにちは、
歯科医師の松本です。

皆さん、『8020運動』という言葉をご存知でしょうか。
『80歳になっても20本以上残しましょう』という、厚生労働省と日本歯科医師会が掲げている目標です。
通常、成人であれば上下合わせて28本の永久歯があります。
(親知らず4本を含めれば32本)

この運動が始まった当初(1987年)の達成率は、約8%でした。
2017年に発表された、2016年度の達成率は50.2%でした。
なんと、約2人に1人以上の割合で達成されており、過去最高値となりました。

これは、以前に比べ歯に対する健康意識が高まっている事が要因でしょう。
単純に1日の歯磨きの回数について比べてみましょう。
昭和44年(1969年)には、毎日2回以上歯磨きをする人は16.9%しかいませんでした。
しかし、平成28年(2016年)は、77%と大幅に上昇しています。
(ちなみに、1日に1回以上歯磨きをしている人は、95%)

皆さん、今ご自身のお口の中に一体何本の歯が残っているでしょうか。

ちなみに、20本という数字は食べ物を健康に美味しく食べれる必要本数と言われています。