こんにちは。大崎シティデンタルクリニック歯科医師の小林です。

今回は新型コロナウイルスの感染予防対策の、日々おうちでできるお口のケアである「舌みがき」と「正しいうがいの方法」についてお話していきます。

皆さんは歯みがきの際に「舌みがき」をしていますか?

新型コロナウイルスの感染予防対策として、マスクの着用や手洗い、うがい、アルコールによる手指の消毒などをされていると思いますが、「舌みがき」をされている方は意外と少ないのではないでしょうか?

お口の中に入った菌が気管を通り肺に入ることで肺炎を引き起こす要因となりますが、実は舌みがきは歯みがきと同じくらい新型コロナウイルス感染予防対策に重要です。

舌の表面には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起がたくさんあり、この中は細菌のすみかになっています。この舌乳頭の表面に食べかすや剥がれた粘膜などが付着すると白い塊ができますが、これを舌苔(ぜったい)といいます。

舌苔は「舌みがき」をすることで除去し、細菌の数を減らすことが出来ます。

また、舌苔の中には新型コロナウイルスが付着する可能性もゼロではありませんので、歯みがきの際に「舌みがき」もセットで行い、新型コロナウイルス感染対策をしましょう。

当院ではその舌苔を効率よく落とせる「舌ブラシ」をおすすめしています。使い方としては就寝前の歯磨きのあとに、軽く数回奥から手前のほうにかきだしていただくだけでokです。

また、あわせて「正しいうがいの方法」についてもご紹介していきます。

うがいはのどや口に付着した菌を洗い流したりのどに潤いをもたらしたりして、昔からおうちでできる風邪予防として広く知られてきました。

今は新型コロナウイルスの感染予防対策として注目を浴びていますよね。うがいは自己流で行なっている方が多いと思いますが、効果の高いうがいには手洗いと同じように工夫が必要なんです。

下記に動画を載せましたので、ぜひマネして行なってみて下さい!

1、少なめ(約10㎖)の水を口に含む。

2、全力で10秒間ブクブクうがいをする。

3、上下左右4方向に分けてそれぞれ10秒ずつブクブクうがいをする。

4、上を向いて10秒間ガラガラうがいをする。

このうがいの動画では歯周病原細菌を減らす効果のある「コンクールF」といううがい薬を用いています。

※うがい薬について

『効果が期待できる商品であれば使用した方が良いと思います。比較的長い時間のうがいになるので、当院では辛くないアルコールを使用しないタイプをお勧めしております。詳しくは歯科クリニックで相談してみて下さい。』

かぜやインフルエンザは、ウイルスが細胞へ付着することを防ぐことで予防効果があります。特に、歯周病原細菌を減らすことによって効果があがることがわかっています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因であるSARS-CoV-2は、インフルエンザウイルスと同様、細胞に付着して付着するタイプのウイルスであるため、歯周病予防を含むお口のケアは、予防につながると考えられています。

ぜひこのうがいを実践していただいて、新型コロナウイルス感染を予防しましょう。

大崎シティデンタルクリニック 小林