こんにちは歯科医師の山口です。

今回は睡眠時無呼吸症候群への
歯科治療として行われる口腔内装置
(OA:Oral Appliance )
ついてお伝えしたいと思います。

OAとは

様々なタイプがありますが
現在一般的に作成しているのは、
上の歯のマウスピースと
下の歯のマウスピースを
適切な位置で固定した、
上下一体型のマウスピースです。

その要件は、

①下顎を前方に移動させること、
②開口を制限すること、
③患者に合わせて下顎の
前方移動量を調整すること、

の三つがあります。

 

OA治療のメカニズム

OAにより下顎を前方移動することで、
オトガイ舌筋などを介して
舌が前方に牽引され、
さらに口蓋舌筋などを介して
軟口蓋も前方に牽引されます。

その結果、上咽頭から
下咽頭までの気道が開大し、
呼吸の閉塞を防ぐことができる
というメカニズムです。

 

OAの適応症

下顎を前方移動させることで、
気道の開大が認められるケースが
適応となります。

したがって、
全てのケースで適応になるわけではなく、
また治療効果の出易さに差があります。

これまでの報告では、
OAの治療効果の出易さは以下のようになっています。

女性 > 男性
若年 > 高齢
痩せ型 > 肥満型
首周りが短い > 首周りが長い
軽症OSAS > 重症OSAS
仰向けの時のみOSAS > 横向きでもOSASO

OSAS治療の第一選択は
CPAPとされますが、
OAの方が優れる点もあります。

次回はその比較もお伝えできればと思います。

参考:睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置治療(医歯薬出版)

 

 

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